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このページは、だいたい健康関係について語っていきたいと思います。
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第6回は“食中毒”について語ります。
これからの季節、心配なのは「食中毒」
食中毒の発生は、6月くらいから上昇し始め、8月にピークになります。
食中毒にはさまざまな種類があり、飲食店など外食産業で感染してしまうのは防ぎようがありませんが、
あなたの注意によって家庭での発生を防げます。
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原因や症状を中心に紹介したいと思います。
○食中毒の原因
圧倒的に多いのは細菌性食中毒(全体の約75%)ですが、
最近、話題になったヒ素に汚染された井戸水による手足のシビレやフルエ等の健康被害も食中毒の 一種です。
★細菌性食中毒 ………………… 微生物が食品中に混入して起こる
★自然毒 ………………………… 例えば、フグ、毒キノコ、トリカブトなど
★化学物質による食中毒 ……… メタノール、ヒ素、シアン化合物など
食中毒の被害に遭わないようにするためには、まず、食中毒をおこす細菌ごとに原因や症状が異なること
それに応じた予防法を知ることが大切です。
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○代表的な原因 <病原大腸菌>
細菌性食中毒の原因のひとつである病原大腸菌は、腸炎を起こす大腸菌で、食品や飲料水から口を通って感染します。
代表的なものを紹介します。
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★腸管組織侵入性大腸菌(赤痢菌に似たもの)
・特徴
小学生以上の人に感染することが多く、赤痢菌に似ている。
集団流行することがあり、わずかな量でも感染し、人から人へ直接感染することもある。
・症状
発熱、血の混じった下痢便、しぶり腹
(しぶり腹・・腹痛があって頻繁に便意をもよおすのにほとんど便が出なかったり、わずかしか出ない症状)。
・予防
手や指をよく洗って清潔を保つ。
食材や調理器具はよく洗う。
井戸水を生水のまま飲まない。
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★腸管病原性大腸菌(赤ちゃんに多い)
乳幼児の胃腸炎をひきおこす細菌で、わずかな量でも感染します。
小学生以上なら、かなりの菌量がなければ感染せず、人から人への直接感染はありません。
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★腸管毒素原性大腸菌(集団例が多い)
感染すると体内で毒素をつくる細菌で、わずかな量でも感染します。 熱帯地域に多い下痢の原因菌で、海外旅行の時に「旅行者下痢」をひきおこす菌です。 人から人への直接感染はありません。海外旅行中、生ものや生水に注意。
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★腸管出血性大腸菌(人から人への2次感染がある)
・特徴
猛毒の「ベロ毒素」(O-157にも「ベロ毒素」をつくり出す性質がある)。
体内に侵入すると大腸をただれさせ、血管壁を破壊して出血を起こす。
腎臓、脳、神経にも作用して、発病してから短期間で生命を奪うこともあり、注意が必要。
・症状
激しい腹痛、下痢をくりかえし、血の混じった下痢便が出る(真っ赤な鮮血)。
腎臓に作用すると尿が出にくくなり、体がむくむ。ひどくなると尿毒症になり、
強いケイレンや意識障害をひきおこすことがある。
・予防
◎ 帰宅時、調理前、食事前などには十分に手指を洗って清潔を保つ。
◎ 食肉を扱った容器、包丁、まな板は熱湯で殺菌。
◎ 生肉、生レバーには注意。
◎ 食材はよく洗い、十分に加熱する(75℃以上で1分間以上)。
◎ 生ものは早めに調理する。
◎ まな板、包丁、ふきんなどは食材ごとに使いわけてよく洗う。
◎ 調理後は早めに食べる。
◎ 井戸水は生水のまま飲まない。
※この菌は、低温でも生き続けるので、冷蔵庫を過信しないこと!
・感染したら…
◎ 医師の診察を受け、指示に従う。
◎ 感染したら入浴をさける。
◎ 感染者の便は衛生的に処理する。
※あやまって便に触れた場合は、70%アルコール液などで消毒し、水でよく洗い流す。
感染者の便がついた衣服は薬剤を用いて消毒し、家族のものとは別に洗濯し、天日でよく乾かす。
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食中毒を予防するための3原則
★食中毒菌を付けない ★食中毒菌を増やさない ★食中毒菌を殺す
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