第3回は“汗”について語ります。
汗ばむ季節になりましたね。
べたべたする、気持ち悪い。何かとワルモノにされてしまいがちな汗ですが、
私たちのカラダでは、当然大事な役割を持っています。
今回は、汗について理解を深めてみようと思います。
- 汗のはたらき
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・暑いとき、病気で発熱したとき、汗をかいて体温を調節します。
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体内の熱を発散させ、体温の上昇を防ぎます。
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・疲労物質である乳酸や二酸化炭素は汗をかき一緒に体外に排出されます。
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・やっかいモノ扱いされがちな「皮脂」は汗の成分とともに排出され、
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お肌の表面を守ってくれます。
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・汗をかくことで、自律神経のバランスを整える働きがあります。
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自律神経のバランスがくずれると、さまざまな体調不調が起こります。
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- 汗をかくしくみ
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体温が上昇すると、体内の水分・ミネラル分が汗腺に取り込まれ
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水分だけが皮膚から排出されます。・・・これが汗です。
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汗は汗腺と毛穴から出ています。
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私たちの汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。
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エクリン汗腺は、水のような汗を出す汗腺で、足の裏には、この汗腺が多くあります。
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その他にエクリン汗腺の多い場所をみてみると、頭・顔・背中・・・汗をかきやすいところばかりで納得です。
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それから、汗の悩みで忘れてはならない場所が“脇”。脇は、アポクリン汗腺です。
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アポクリン汗腺から出るこの汗は臭いがあるので、気になる人も多いかと思います。
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清潔に気をつけていればほとんど気になりませんが・・・。
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たま〜にアポクリン汗腺の働きが強すぎるのが、いわゆる「わきが」です。
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じつは、足の裏にもこのアポクリン汗腺があるのです。
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- 汗の種類
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スポーツをしたあとかく汗、緊張したときにかく冷や汗。
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ひとくちに汗といっても原因はいろいろです。
- 温熱性発汗
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暑いところにいたとき、熱が出たときなど、体温の上昇に伴って、体の温度を下げるためにかく汗です。
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- 精神性発汗
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手のひら・足の裏などにかく”冷や汗”。また、脇や額もこの汗をかきやすい場所です。興奮したときや緊張したときなど、感情の変化が原因でかく汗です。
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- 自律神経性発汗
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自律神経の乱れによって、体がほてり発汗することがあります。更年期障害で起こりやすい症状ですが、ストレスなどが原因で若い人にもよく見られる症状です。眠りが浅く、大量に寝汗をかく場合もあります。
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- 味覚性発汗
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辛いものや刺激物を食べたときにかく汗です。適度に辛いものを食べてじんわりかく汗は体によいと言われています。
今回は、“汗”について語りました。
これからの季節 汗をかいたときに、ちょっと
《汗のはたらき》《汗をかくしくみ》《汗の種類》
を思い出していただけたら光栄です。
いかがでしたか?
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